わが国の著作権法によって著作物とされているものは、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するものであって、思想や感情が創作的に表現されたものであるといいかえることができます。
このため、汎用的な工業製品であれば、文学や芸術との関係はありませんので除外されますし、先行する他人の作品を模倣しただけの作品についても、そのもの自体の創作性はありませんので、同様に認められないことになります。
単なるデータの寄せ集めについては、思想や感情の表現とはいえませんので、著作物ではありませんが、微妙なのは編集著作物という規定が著作権法のなかに設けられていることで、例えば実例判例椅子01集のように、データの配列に何らかの創作性があれば、それは著作物の範囲に含まれることになります。
標語・キャッチフレーズや楽曲のタイトルも、一般にはありふれた言葉の語呂合わせに過ぎないために著作物とは認められませんが、例えば五・七・五調のリズミカルな表現で作者の個性が発揮された標語を著作物と認めた判例もあることから、個々のケースに応じた判断となります。
昔から地域で語り継がれてきた民話については、無名の著作物と捉えられるとしても、著作者の死後50年間という著作権の保護期間は当然に過ぎており、著作権は消滅しているものと判断できます。